佐渡版画村美術館

article

見て・彫って・楽しむ

相川の京町通りのすぐそばにある佐渡版画村美術館。版画のギャラリーとしては知られていますが、実は館内で版画体験もできるんです!今回はMiicha 編集部が小学校以来の版画にチャレンジしてきました。

【版画体験START】

版画体験は、ボランティアの先生方が指導されています。今回は伊藤先生が明るいトークで楽しく優しく教えてくださいました!


01.下絵を描く
02.下絵をトレーシングペーパーに写す

彫刻刀、版木、版画用紙 等 必要なものは、版画村さんが用意してくれます。今回は下絵を用意していったので①を省いてすぐ②に移りました。

下絵をトレーシングペーパーに写したら…

03.版木に下絵を写す

版木の上にカーボン紙を置き、その上に②のトレーシングペーパーを裏返して乗せて写します。
下絵の線が細いと彫りにくいので、太い油性ペンでごりごり描きます。

この順に重ねて板に写します
板を彫っていく感触も楽しい!

04.彫刻刀で彫る

いよいよ彫刻刀の出番!黒くしたい部分を残すように彫っていきます。
周りを縁取るように彫刻刀を入れておくと彫りのミスを防げます。白くしたいところはしっかり深く彫ります。

彫刻刀を握ったのは子供の頃ぶり。細かいところを彫るのが結構難しく、でもそこがまた楽しい!無心で集中しているうちにあっという間に時間が経っていました。

05.版木に絵具を塗る

版木の掘り残した部分に絵具を塗り、版画用紙を乗せ、上からバレンでこすります。

1枚刷ってみたものを見て、2枚目以降は不要な絵具を拭き取ったり、彫り足りないところを追加で彫ったりと、微調整します。紙をめくって少しずつ確認しながら進めていきます。

刷り終わった版画は台紙に貼り合わせて完成です!
別売りの額縁に入れると、作品がなんだかグレードアップしたように感じました。

1. ガイドに合わせて用紙をそっと置く
2. バレンでこすって…
3. めくって確認しながら微調整!

体験を終えて

文字を彫るのは想像以上に難しかったです。
初心者でも子供でも味が出るのが版画の良いところ、また次の版画が彫りたくなりました。(S)

甥っ子のリクエスト、「ぶーぶとちっちゃいおさかなさん」を彫りました。
ごりごり彫っていく感覚が楽しく、クセになりそうです。(N)

佐渡版画村美術館とは

1984年に創設された版画専門の美術館。創設者 高橋信一氏の作品や佐渡版画村会員の作品などが数多く展示されています。
建物は明治時代に建築された旧相川簡易裁判所を利用しており、レトロな館内では明治以降の面影を感じることができます。

版画というと黒と白というイメージが、館内の展示を見て変わりました。若い方の作品も多く、かわいい絵柄やカラフルな色遣いのものもたくさん!銅版画・シルクスクリーンの作品もあり、「これも版画!?」と驚くほど繊細なグラデーションや細かな模様のものまで。館内撮影不可のため写真が載せられなかったので、ぜひ直接見てみてほしいです。

その場で購入可能な作品も多く、価格も1,000円前後~と意外とリーズナブルなものも。気軽に取り入れられるアートとして、お気に入りの1点を探してみては。

お問い合わせ
佐渡版画村美術館(さどはんがむらびじゅつかん)

佐渡市相川米屋町38-2
9:00~17:00
(月曜定休・祝日の場合は翌日休館)
(12月~2月閉館)
Tel:0259-74-3931
入館料:大人400円 小中高校生200円
●版画体験料金:1,800 円(要予約)
所要時間:3時間程度


PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました