ノスタルジックな廃校カフェ　里山カフェ山里

里山を体験できるカフェ

羽茂大崎のなかほど、羽茂川沿いの丘にある廃校「大滝楽舎」。「里山カフェ山里」さんはその校舎内で営業しています。

校舎に入ると、「職員室」「給食室」と書かれたプレート、薄緑色の窓枠、きしむ床…。どこを見ても懐かしい廊下を進んだ左手の旧理科室には、素敵なカフェスペースが。10 年前に改装された店内には、学校の椅子が並び、窓からは校庭の鮮やかな緑が目に飛びこんできます。

本物の景色の中で、本物を味わってもらいたい、と話すオーナー。自分がおいしいと感じるものだけを提供し、食材には無農薬・無添加のもの、旬の野菜やフルーツを使うため、メニューも季節ごとに変化します。

目で見る景色、肌で感じる風や木のぬくもり、鼻をくすぐるおいしい匂い。全身で里山を体験しながら「本物」が食べられる、ここだけで味わえる贅沢な空間が広がっていました。

「夏のフルーツパフェ」
いちじくや桃など里山がぎゅっと詰まった贅沢なパフェ。この日は今朝採れたての木苺も！

「里山あいがけカレー」
チキンカレーとキーマカレーのふたつのおいしさが味わえる。カレーで迷ったらこれ！

「紫陽花色のレモネード」
レモン果汁を混ぜるとドリンクの色が青から紫へ。さっぱりさわやかで飲みやすい。

「オケサドコーヒー飲み比べセット」
オケサドコーヒーさんのコーヒーを2 ～ 3 種飲み比べできる。

きっかけになる場所に

佐渡にたくさんある廃校のうち、地域の理解や受け入れてくれる空気があり、協力してくれる方々に支えられているからここに校舎が残っている。そういったことに気付ける場所でありたいし、この大滝楽舎に来るきっかけになれたら…という想いから、この場所でカフェを続けているとのこと。

「島の中の人にも外の人にも佐渡って良いところだと思ってほしい」「女の子たちは“ただカフェに行く” だけでない次の段階に来ているのでは…？」とのお話を聞き、編集部スタッフもはっと気づかされるところがありました。
カフェ山里さんの素敵な空間の中で、“楽しむ” から一歩進んで、佐渡の今までとこれからに想いを馳せてみませんか。

大滝学舎

平成22 年3 月に閉校した旧大滝小学校の校舎を活用し、地域活性・文化継承の拠点として始まった複合施設。
ノスタルジーあふれる校舎内を少しだけご紹介！